Column
「習い事を辞めたい」と言われて悩んでいる方へ
0歳から18歳の子どもを持つ保護者を対象にした習い事の実態調査(2022年)で、
3種類以上の習い事を掛け持ちしているとうデータがございます。
その背景として、昔から人気のある水泳やピアノ教室、学習塾や書道教室などに加えて
プログラミング教室や英語教室、体操教室など子どもが楽しく学べる習い事の
バリエーションが増えたことが考えられます。
学校が終わった後や、休みの日のレッスンに忙しい日々の中で、お子様から
「習い事いきたくない。」や「もう辞めたい!」と言われたときの返答に悩んだり、
返答した後に「これでよかったのかな…」と悩まれていませんか?
今回は、子どもから習い事を辞めたいと言われた時の保護者の
対処法や向き合い方についてご紹介します。
🔍この記事はこんな方におすすめです
・子どもから「習い事を辞めたい」と言われたが、子どもの言う通り
辞めさせたほうがいいのか?と悩んでいる方。
・子どもから「習い事を辞めたい」と言われ、続けるように伝えた後で
このまま続けさせても子どもの為になるのだろうか?と悩んでいる方。
・子どもから「習い事を辞めたい」とは言われていないが
最近、習い事に対して悩みや熱量の低下が感じられる、という方。
子どもが習い事を辞めたいと感じる理由は、さまざまあります。
その理由次第で、保護者の声の掛け方などサポートの方法を
考えなければいけません。
想像するだけでも辞めたい理由は以下のようなことが挙げられるでしょう。
~ポジティブな要因~
・ほかに興味のある習い事を見つけたから
~ネガティブな要因~
・習い事のレベルが上がってきてついていけなくなったから。
・複数の習い事を掛け持ちしてスケジュールが詰まり、体力的に
しんどいと感じてきたから。
・お友達や先生との人間関係がうまくいっていないから。
・その習い事事態に興味がなくなったから。
あるアンケート結果によると、子どもが習い事を辞めたいと感じる
一番の理由は「忙しい・自分の時間がない。」という回答です。
幼稚園から小学校へ進学すると宿題や友達との交流の時間が増えます。
小学校から中学校へ進学すると宿題や友達の交流に加えて、
部活・クラブ活動の時間が毎日のように増え、習い事に消費する
体力や気力が減ってしまうことが大きな要因になっていると考えられます。
上記で挙げた、ネガティブな要因をもとに「辞めたい」と言われた時の
状況とタイミング別に対処法を解説します。
習い事を初めてすぐに、お子様から「辞めたい」と言われた場合
次のような順番で対応を取られてみてはいかがでしょうか。
① 辞めたい理由を聞く
頭ごなしに「始めたばかりなんだから、続けなさい!」と伝えるのではなく
「なぜ、辞めたくなったの?」とお子様にそう思った理由を丁寧に
聞いてあげましょう。
初めに紹介した、習い事をやめたい理由のように、技術的な問題・人間関係の悩み、
子どもが想像していた内容と違った。など、子どもなりの理由があるはずです。
話を丁寧に聞いて、「〇〇だったから、やめたいと思ったんだね。」と
まずは、お子様の気持ちに共感することが大切です。
共感することで、子どもとその原因をどうすれば改善・解決できるか
一緒に考える環境を作ることができます。
やめたいと思った理由を聞き、共感と原因を考えた後は、
原因に合わせた励ましの言葉をかけましょう。少し嫌になっても、
親に「ここが上達していて凄いね!」「ここまでよく頑張ってきたね」
など励まされると、一度落ち込んだとしてもやる気が復活してくる場合も
あるでしょう。
励ましから、やる気が復活した様子が伺えるようでしたら、
「○○なら、もう少し頑張れると思うからもう少しだけ頑張ってみない?」と
声を掛け、お子様が頑張って通ってくれるようでしたら、その原因で
再び悩んでしまわないように、習い事から帰ってきた後に子どもに
「今日はどうだった?」と聞くなどサポートをしていきましょう。
続いて、習い始めてしばらくが経過している時に
お子様から「辞めたい」と伝えられた時の対処法について紹介します。
① 辞めたい理由を聞く
これは、習い始めてすぐに辞めたいと言われた時と同様です。
まずは、やめたいと言われた理由についてお子様の思いをしっかりと聞きましょう。
子どもが話しやすい環境づくりの為にも途中で言葉を遮ったり、答えにくい
雰囲気を作ってしまわないように注意しましょう。
習い事を始めてすぐのときと比べて、比較的深刻な問題や
悩みを抱えてしまっている可能性も高いので「辞める」選択も
受け入れる前提で話を聞きましょう。
一過性の問題の場合は子どもの話をしっかりと聞いた上で共感した上で
解決策を考えたり励ますことで「もう少し頑張ろうかな。」と
気持ちが変わることもあります。
しかし、根深い問題であると感じた時はコーチに相談したり
意地悪やいじめを受けている子どもと接する時間を減らすように通う曜日や
チームを変えれるかどうかなど、こちらもコーチに相談して可能であれば
通いやすい環境を整えてあげましょう。
一過性の問題であるのか根深い問題であるのか見極めるためには、
習い事の様子を見に行ったりコーチに話を聞いたりしながら、
お子様の様子を注意深く見守ることが大切です。
そういった場合は、どのような目標が達成されたのか
その習い事からどのようなことができるようになりたいと考えて
始めたのか再度思い出してもらうなど「次の目標」を
一緒に考えてあげることでやる気を引き出すことができる可能性があります。
話し合いの結果、お子様が再度頑張って取り組むことを選択することが
できれば幸いですが、すべてが継続に繋がるわけではありません。
「本当にしんどい。」「どうしても辞めたい。」と強く願っている子どもに
対して保護者が聞く耳をもたず継続することを強要することは
子どもにストレスを与えるだけでなく、懸念を抱きながら習い事を継続したとしても
いい結果につながる可能性は低いでしょう。
興味がないものを強制的に続けたとしても、集中力続かず能力も伸びません。
また、「習い事=楽しくない・しんどいもの」として認識されてしまう可能性もあります。
話し合った結果、最終的に「辞める」という選択肢も必ず用意して
話し合うようにしましょう。
お子様が今の教室に馴染めず他の教室に通いたいと考えている場合は別ですが
習い事を辞めたからといって次の習い事を探したり、別の教室を急いで探し
お子様に提案する行為は必ずしも必要ではありません。
冒頭でもお伝えした通り、昔と比べて習い事の種類は多岐にわたります。
一度はゆっくり休ませてあげて子どもが何かのきっかけで
「習ってみたい!やってみたい!」と思える習い事に出会えるまで
気長に待つことも大切です。
いかがでしたでしょうか。
一番お伝えしたいことは、子どもから「習い事を辞めたい」と
言われたら、なぜ辞めたいのかなど子どもの話を丁寧に聞いてあげる
姿勢がとても大切ということです。
頭ごなしにダメと言ってしまうのは、危険です。
わがままや気まぐれといった言葉で片づけてしまうと、親子関係にまで響いてしまう場合もあります。
辞めたい理由を確認して子どもが話始めたら、まずは最後まで話を聞いてあげましょう。
子どもの気持ちに寄り添いながら親子で最適な方法を
一緒に考えてあげることで、子どもの将来の選択肢を広げることができます。
この投稿が習い事で悩めるお子さまのサポートをする
保護者様の参考になると嬉しいです。
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